毎日の記録 Diary

2021年8月20日 パノラマロード江花、美瑛の丘、ジェットコースターの道、三国峠

更新日:

8月20日(金)

パノラマロード江花

~The北海道の直線道路~  

美瑛の丘

~開拓の歴史を感じる広大な北の大地~  

ジェットコースターの道

~北海道はどこもかしこも遊園地~  

三国峠

 ~高速コーナーの続くビッグな峠越え~  

284km

 

 


 


 


 

 

 


雑誌、培倶人/BikeJINに感謝。良いところを上手に紹介してくれて、今日も北海道の景色を楽しむ事ができた。北の大地を満喫だ。

 


本日前半の上富良野、美瑛エリアは道作りの面白さと、農場の美しさ。林業も盛んなのか、貯木場もダイナミック。

 


しかしこのエリアの中心にあるフラワーランドを訪ねると、大きな石碑が開拓記念樹の楡の木とともに建っていた。この地域は、明治時代に三重県からの人たちが入植し、人跡未踏の地を開拓。しかし大正になって十勝岳の大噴火で田と圃場が壊滅的な被害を受けた。涙ながらにまた1から開墾をやり直したと言うつらい歴史が刻まれていた。道も圃場も建設、開墾が容易ではなかった過去を知ると単純に喜べない気持ちになってしまう。温暖で豊かな紀伊半島から、なぜ痩せた土地、極寒、火山と3拍子揃った過酷なこの土地に来なければならなかったのだろうか?

フラワーランドの売店では高価なメロンと茹でたてのトウモロコシを産物として売っていた。1本300円のとうもろこしはジャンボサイズで先っぽまで実がしっかり入っていておいしかった。これまで見たことの無い見事なものだった。

 

 


有名なラベンダーは盛りが過ぎ、ほとんどの花穂が摘み取られていた。

観光客はまばらだった。名所「セブンスターの木」にだけは少しだけ観光客が集まり写真を撮っていた。

 


その後一旦旭川まで引き返し、R39で次の絶景ルート三国峠へ。愛別を過ぎた所で昼食。愛別の町は国道沿いの街を紹介する看板によるとキノコ栽培い力を入れている様なので、キノコ蕎麦を。舞茸が美味しかった。1000円のコスパはあまり評価できないが。

 


この食堂はJRアンタロマ(安足間)駅のすぐそば。駅舎近くの古い家が北海道らしく可愛かったのでパチリ。

 

 

 


昼食後、道はやがて層雲峡。溶結凝灰岩の断崖の谷間を縫うように長い距離を走る。柱状節理と説明にはあるが、明確な6角形は国道沿いには見つけられなかった。渓谷の深さ、長さは日本一か?

 

三国峠は幅の広い大きなRのコーナーを高速で気持ちよく回れる、北海道らしいおおらかな道。本土には無い規模。士幌に向かう下りに差し掛かると舗装も更によくなり、美しい白樺の森を貫いて走るのは爽快。ただ、この季節、遠望する山々は霞んでいて、撮影対象にできなかった。空気の澄んだ季節にまた来たい。 

峠の直前の暗いトンネルでヘッドライトの玉切れに気づく。ハイビームで乗り切ったがバイクの直前を照らせず、怖かった。峠のパーキングで予備に交換。(予備の予備の電球はその後足寄のホームセンター「イエローグローブ」で購入。神奈川の半額だった。)

 

 


三国峠のパーキングにはおしゃれなカフェ。550円のアフリカのどこかの豆のコーヒーを一杯。鎌倉のコーヒー店に匹敵するおいしさ。幸運でした。

 

 


ガソリンの残量を気にしつつ、糠平湖畔周辺では廃線橋梁の案内道標がいくつもあったので一つをちょっと覗いて見た。国道から200m程度森を歩いて小さな橋に到達。わずかな距離だがクマが出て来ないか、一人で歩いていると怖くなった。写真の砂利道が旧士幌線の線路跡。この綺麗な森の中を走るローカル線を想像すると、乗って見たかった。

上士幌で給油しR241へ右折し足寄へ。この道が今日のこれまでの中で最も北海道らしい景色だと思った。観光化されない、農業と酪農が営まれている素朴な風景が美しかった。数キロ続く直線道路が起伏のある畑と牧草地を走り抜けさせてくれる。気づくと走る速度がどんどん落ちてゆく。牧草とトウモロコシ畑に蕎麦の花の白がアクセント。夕方の低い角度の日光が一層それを引き立ててくれた。書いていてまたその感動が蘇る。

今日一日、実に美しい風景と開拓の足跡に感動し、楽しませてもらったが、その裏にあるつらい歴史の事情も学んだ。そこに思いを馳せると、道民の方々の過酷な運命を単純に喜べなくなってしまい複雑な気持ちになる。

結局、旅人が北海道ツーリングを楽しむ為に一番重要なのは、あまり深く物事を考えずに、その景色に身を沈め、美味しいものを頂き、単純に喜びながら旅することなのでしょう。

今日、明日の宿泊地足寄は小さい町。市街地はあまり綺麗とは言えない風景。舗装も凸凹。家屋も店舗も古い。明日は休息日にしている。沢山は走らず、まる1日の滞在でまた別な北海道の側面を見物しよう。

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