毎日の記録 Diary

2021年8月9日 越後七浦シーサイドライン

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8月9日(月) 

越後七浦シーサイドライン

~遠く佐渡を望む断崖、奇岩の豪快ルート~

563km


上信越自動車道の妙高高原インターから一路新潟へ。ホテルでは距離と通行料を倹約できる北陸道、上越インターまでの一般道ルートを勧められたが、本日の長くなる走行予定を考え、時間短縮ルートをチョイスし妙高高原ICから一路日本海を目指した。一方で日本海の風景と柏崎刈羽原発を眺めるために目的地の七浦シーサイドラインの少し手前の柏崎インターで降りて海ぞい国道352号線へ。

 


原発は海に面していて、国道はこれを巻くように大きく迂回する。それで占有する面積を感じとることができた。7機の原子炉を持つ世界最大規模の発電所は広い。

現在は稼働停止中。理由はテロ対策のずさんさを公的機関から指摘、是正勧告を受けた事によるとwikiに。それでこの真新しい二重の有刺鉄線のフェンス。この写真の先の国道から見下ろせたメインゲートは物々しい警戒の構えで、大きな横断幕には「撮影禁止」。とてもカメラを向けられる雰囲気でなかった。昔報道された9.11直後の米軍基地ゲートを思い出した。被爆国は率先して平和利用の見本を示すべし!早く世界最大の施設が安全に再稼働できるといい。図らずも今日は長崎での原爆の日だ。

 


寺泊に入ると前方に小高い山。接近する台風の南風によるものか、頂上からは雲が次々にモクモクと日本海に向かって湧き出ている異様な風景。初めは大規模プラントの排気による水蒸気かと思いきや、自然現象だった。麓まで走り、ここがかの弥彦神社の山である事に気づく。地図には雨乞い山の名前も見える。信仰の山の神秘と往時のこの地域の灌漑ニーズを感じさせる風景でした。南風の中、雨乞い山か雲が湧き出てきてやがて熱帯低気圧の雨が降り、祈りは成就。村人達は狂喜乱舞・・・。の風景が想像出来る。

夏休みの3連休最終日、素通りした寺泊漁港の直売場は大賑わい。それでも密室で宴会やるよりずっとリスクは少ないだろう。真面目な日本人は全員マスク着用だった。

越後七浦シーサイドラインは佐渡を遠望しながら断崖にへばりつく道。海から突き出る大岩が豪快。各々異なる岩種。お菓子のオコシを思わせる礫岩のざらざらの表面の物た比較的平滑に見える玄武岩的なものも。この辺の地質は勉強不足で成り立ちはわからない。

 

 

原発で潤う地域である事は道路や公共施設の整備状況でわかるが、一方でひなびた漁村の風情も残っていた。遠くに佐渡島を見ながら、唱歌「砂山」、清張の「砂の器」、安政七年午吉道中記が思い浮かぶ。

 

最後は番外、新潟市湊稲荷の、回して祈願する狛犬。神社は神官の方も駐在していて運営状態にあるものの、境内全体は少し整備が追い付いていない印象だった。


説明書きに従い、男は右側の狛犬をひと回し。家族の安寧と自分の交通安全を祈る。花崗岩の犬は底の平滑さと溜まった雨水で思いの外軽く回った。

 


帰路は高速道路の黒埼SAで遅い昼飯。ざる蕎麦をかき込み、一路自宅へ。

うちまであと380kmをひたすら。19時30分逗子市の我が家に安着。

560km走った。

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