4月15日（木）
平尾台
～市民憩いのプチ高原～
角島大橋
～自然と融和した傑作橋梁～
秋吉台カルストロード
～国内最大規模のカルスト景観～
210km
快晴の一日。午前中の寒さも午後には解消。首のバンダナ、ダウンジャケット、防寒グラブと徐々に脱いでいく。福岡市から北東部の多くの行政区にまたがる平尾台までホテルから４０分。近づくにつれ石灰岩の大きな山が見えてくる。絶景というより奇景。採掘できっちりと直線的に削り取られた跡が生々しい。巨大な採石場。頂上への道は細く荒れて、走りは楽しめない。更に行橋方面へ下るルートやピークの駐車場にはローリング族対策の凹凸が至る所に設置。こんな強烈な段差は初めて。これまでよほど沢山の事故やトラブルがあったのだろう。頂上付近のカルストの景観は早朝でもあり気持ち良走れる爽やかな眺めであったが、強烈な凸凹路面道から想像される地域行政とやんちゃなローリング族君達の攻防が想像でき面白かった。
角島大橋は念願の訪問地。期待もあり、ここは芸術品！と感動。この橋は誰の企画か、誰の設計センスか？砂浜が白、海の色がターコイズ。その景観に合わせて綺麗な、上品な桁橋が長く2km伸びている。往復の走行時も視界を遮る構造物がないので左右を良く見通せる。言うことなし！今回の旅の一番の絶景。自然の美しさと人間による建造物の合わさった美しさ！この旅のクライマックスを快晴のもと迎えられ幸運。橋は本土から直線とカーブを組み合わせ、途中の小さな島をかすめる様に角島へとつながる。カーブだけでなく、勾配の曲線も綺麗。バイクもここに来られて喜んでいる様だ。褒め言葉を並べるとキリがない。写真を撮ったり、眺めたり、1時間近く離れる事ができなかった。
ここから秋吉台までは意外に近かった。約50km。ここも途中の道が良かった。広域農道「みのりロード」は長い区間信号もなくのんびりと軽トラックの後ろを6、70km/hで流せる。
今日はこの農道の他にもgoogle mapの気の利いた案内により地域の風情を楽しむ事が出来た。このナビシステムは、誤った道案内か？と不安になる程の細い抜け道の様なルートに導くのだが、それを信じて進むと多くの場合、オートバイで走る旅人にはとても新鮮な地域密着路であり、また距離も時間も不合理ではない。通信料金は気になるが、一般のナビよりも楽しませてくれている。
秋吉台カルストロードももちろん絶景。高原の草原に沢山の羊が群れている様な石灰岩の露出が広い範囲に渡り、カルストの景観としてはきっと日本一の規模だろう。道路も狭くなく舗装の管理も良く、気持ちよく走れた。
その後賢いナビに導かれ、防府のホテルまで1時間。