毎日の記録 Diary

2021年8月30日 八幡平アスピーテライン、八幡平樹海ライン

更新日:

8月30日(月) 

八幡平アスピーテライン

~森と火山と温泉のワンダーランド~

八幡平樹海ライン

~ゆっくり楽しむ静かな八幡平~

265km

 

 


能代を出て高速道路を使い北秋田、比内、鹿角を抜けR341から八幡平アスピーテラインへ。早朝の雨は止み、山間の濃霧を除き、天気も気温も快適な一日だった。リスや小さな猛禽が目の前を横切る自然豊かな地域を楽しく走行出来た。アスピーテラインの路面は全体に荒れていて、緊張の解くことのできないルート。それを除くと秋田側の入り口R341、トロべ(留平?)からはしばらくブナを主とする混合林を貫き登って行く景色は美しい。

 


標高が高まるにつれ霧。最高点付近は濃霧。この旅で最も濃厚だった。視界10m。岩手側への下りになると視界が開け平地に降りるまでは快適だった。(路面の荒れを除いて)。

 


途中に大規模な源泉取水施設。よく見ると温泉地への供給源ではなく、地熱発電施設だった。その後八幡平エリアにはいくつかの地熱利用に関連する施設を見る事が出来た。

 

 

岩手側から引き返す形で、八幡平樹海ラインへ。終始路面は良く、コーナーもタイトではなく、リラックスして走行できるルートだった。

 


 


景勝地「松川玄武岩」は川辺の柱状節理。六角形の大きな柱の束に見える岩壁、柱状節理は川べりや海辺に多く見られる。地中で結晶化した溶岩が川の流れや波の力で侵食され地上に露出し、ダイナミックな景観が作られるのだろう。今回の旅で、日本全国で見る事が出来た。火山の国だなあ、と改めて思う。

その後松川温泉狭雲荘で入浴。白濁した硫黄泉。湯船の湧出口に析出する硫黄の黄色が鮮やかで綺麗だった。今回もその後一日中、全身硫黄の香りがぷんぷんだった。

 


 


 

本日の宿泊地、角館へは再びトロベからR 341。この区間も絶景!日本の原風景!山野と田園。貯木場。午後の低くなった陽光で一層その美しさが引き立った。角館まで、疲れを忘れ、うっとりと走った。

 


しばしば、日本の景観を賛美する言葉として、「まるで外国の様に美しい景色」が用いられて来たが、そんな事はない。これまで見て来た沢山の美しい場所こそが世界に誇る我国オリジナルの景色だ。

絶景の旅もあと二日。集大成を考えながら走った。きちんとまとめて残したい。ポイントは、

・日本の国土は美しい。

・プレートの潜り込み、火山活動、豊富な降水量による侵食、これらの作用を考えると我が国土と景観は儚いものだと感じた。

・快適なツアーを支えてくれた道路の、開発技術と維持管理の努力。国民の豊かな生活を成り立たせる「交通」は、自分がこれまで40年間生業としてきた自動車産業だけでなく、「道路」があって初めて成り立つものだ。舗装、橋梁、隧道等の土木技術の進展は目覚ましい。これも日本の誇りだ。

 


 

ご意見・ご質問

-毎日の記録 Diary

Copyright© 絶景ロードツーリングの記録 , 2024 All Rights Reserved.